
日本防災共育協会の講師として、目黒区の防災イベントに登壇・参加してきました。
防災イベント内容
目黒区教育委員会主催、社会教育関係団体「チーム防災めぐろ」さんのご協力による地域サークル講座です。
目黒区民センター社会教育館にて、4回シリーズで行われました。今回は前半、第1回~2回目のレポートです。
日程と内容
- 1回目:10月16日「災害時の食生活について考える(1) 調理実演」
- 2回目:10月30日「災害時の食生活について考える(2) 調理実演」
- 3回目:11月13日「避難について考える 会場周辺の散策」
- 4回目:11月27日「今から自分にできることを考える ワークショップ」
1回目:白米をポリ袋で炊飯実践/防災リテラシー講座
「防災講座は、学んだときには危機感を持ち、『やるぞ!』という気持ちになるが、数日経つとすっかり忘れてしまう」
という性質のものが多いため、「チーム防災めぐろ」さんの強い想いによって「使える」講座を目指し、4回にわたる実習を中心にした構成となっています。
私は初日に登壇し、ご飯を炊いている間に「防災リテラシー」として、正常性バイアスといった脳の性質や、防災の基本的なお話をさせていただきました。




マンションにお住まいの方が半数以上いらっしゃいましたが、「マンション住人は避難所に行かない前提(※)」というお話をすると、かなり驚かれていました。
※新耐震基準のマンションは震度6-7でも倒壊しないため、在宅避難が基本
また自助、共助、公助の割合についても、「公助が大きいと思っていた」という方が多かったです。
大規模災害では、公助で出来ることは限られているため、「自分の命は自分で守る」という基本的な姿勢が重要になります。
2回目:炊き込みご飯をポリ袋調理/ディザスタ栄養
第2回目は10月30日に行われ、1回目の応用として、お好きな缶詰類、おつまみ類を各々お持ちいただき、今度は大きめのポリ袋にご飯を1合、お水、具材を入れて炊飯しました。
サバ缶、焼き鳥缶、コーン、ツナ、乾物(ジャーキー)、塩昆布... それぞれご自宅にあった保存食を持ち寄り、ポリ袋調理。





前回のご飯は少し硬かった、とのことでしたが、今回は皆さん、とてもふっくらと美味しそうに炊けていました!
私も「大豆&ひじきご飯」と「ミミガージャーキー&塩昆布ご飯」を少し味見をさせていただきました ^^
どちらも、美味しかった!
今回は災害時に、「そこにあるもの」を入れて作ってみよう、ということで、だし汁や調味料など、追加の味付けは行いませんでした。
が、これはこれで、結構いけますね~充分美味しかったです。
缶詰や乾物によって、味付けの濃さが違ったりしますので、このように経験しておくことで、「この缶詰には麺つゆを足してみよう」「ケチャップが合いそう」など、応用が広がりそうですね。
炊飯中には、日本防災共育協会の独自コンテンツでもある「ディザスタ栄養」について、代表の村山理事より講義がありました。
災害時だからこそ、栄養バランスが大事!
災害時は、「食べられれば何でもいい」と思いがちですが、被災生活が長引くことで健康被害が多くなりますし、被災時だからこそ、幸せな気持ちになれる食事が大事なんだ、ということを学びました。